会社組織の中で社内政治を上手く乗り切りたい場合、考えなければいけないポイントは2つ存在しています。1つ目は自分の出世にとって利益がある人間を選ぶことであり、2つ目は自分の労働環境にとって利益がある人間を選ぶことです。前者と後者の人間は相反する場合もあるので、自分がつくべき人物はしっかり見極めるようにしましょう。
前者に当てはまる人間とは、将来性のある人間といえます。先々組織のリーダーになったり人事に関わる可能性がある人間は権力を有しているので、できるだけ接近しておきたいものです。一方、こうした人物は力がある代わりに人格は傲慢で優れないケースもあるので、十分注意しましょう。特に、上司の覚えが良かったり強い者とパイプを結んでいる人は抜け目がないので、一歩間違えれば自分がふるい落とされてしまいます。
逆に、自分の労働環境を優れたものにしてくれる人とは、心優しい人物です。できるだけ社内の和を大切にし、人間として最低限のマナーを守ってくれる人であれば、一緒に働いていて気持ちが良いものでしょう。一方、こうした人は社内政治の切り盛りが上手ければ問題ありませんが、謀略家タイプに負けてしまう場合も多くあります。もしもこのような人材に成り上がってほしい場合は、積極的に協力者となって動くように心掛けることです。上司に良い評判を吹き込んだり、自分が仕事の成果を上げることで後押しするのが大切となります。
社内政治を本当に上手くコントロールしたい場合は、自分自身も力をつける必要があるのです。